与えるということ

人に与えるということは「自分に与えることを許した」状態とも言えます。

自分が何か不足を感じたときには、敢えてその足りていないものを人に与えることで、自分にプラスなエネルギーが返ってきます。見返りを期待せずに人に何かを与えられる状態こそが、恵まれている状態だからです。

しかし人に与えるといっても、特に自分が足りていないときには難しいと感じるでしょう。慣れていない人のために、人に与えるための簡単なエクササイズの方法があります。

人に与えるためのエクササイズ

まず、自分に欠けている・自分が欲しいと感じている物を五つ紙に書き出します。この物は、物質的なものでも構いませんし、精神的なものでも何でも問題ありません。お金や愛情、褒め言葉など、自分が欲しいと思ったものを挙げていきます。

ただし、物理的に「決して手に入らない物」ではなく、あくまで人にあげられる物に留めましょう。高価な物が欲しいという場合には、お金に置き換えても分かりやすいでしょう。

次に、書き出された五つの物について、それぞれ「二十四時間以内に、他人に与える」ことを考えましょう。どんなに小さなことでも構いません。例えば褒め言葉が欲しいと思っている場合には、友人に対して素直に電話で褒め言葉を伝える、などです。

人にあげるときには、深く深呼吸をして「自分があげた物は、いつか何倍にもなって返ってくる」と考えてください。これはその本人からの見返りではなく、「いつか自分にプラスなことが起きる」という広い意味で考えます。

このエクササイズを、一週間続けてみましょう。自分の考え方に何らかの変化が起こりますし、受け取るものにも良い変化が表れるでしょう。欲しい物を探すのではなく、まずは与えるという行動に移すことが大切です。

どうして人はライフミッションを見失ってしまうのか?

現実社会を生きていると、「こういう人生を生きていきたい」と夢や希望を描きながらも、その理想に目をつむって生きていく場合もあると思います。

現状の生活や仕事に流されて、夢を実現することに気持ちが向かないということもあるでしょう。また、「これが使命だ」と発見しても、その使命が大きすぎて、どうやってその使命を果たしていけばいいのか、途方にくれるということもあるかもしれませんね。

ここで、クライアントのB男さんの体験をご紹介します。彼のライフミッションは「世界中の子どもの笑顔を創る」ということでした。10年以上前に自分の心に出てきたミッションだったそうです。

しかし、その後結婚し、子どもも授かり、生活のために仕事をバリバリこなしていくうちに、次第に自分の人生目標のライフミッションを心の外に追いやっていました。仕事と家庭と両立させていくうちに、いつしかその夢は、遠い存在となっていたようです。

SONY DSC

初めてセッションしたころの彼の目標は「田舎に帰り、家を建て、仕事をしながら、静かに余生を送る」というもので、そのための計画を語っていました。ライフミッションを達成できそうにない夢に書き換えられていたのです。

表面的に夢の形がかわることはよくあることのようです。例えば、「困っている人を救いたい」というライフミッションのもとに、警察官になることを夢見る少年がいるとしましょう。もし、彼が成長していくうちに消防士を目指すことにしても「困っている人を助ける」という心の底から出てくるライフミッション自体は変わりません。

問題なのは、心の声を捻じ曲げてしまうことなのでしょう。B男さんはまさにその典型と言えるでしょう。